普通のおじさんが挑む業界構造改革?あの人気バラエティ番組を手がける敏腕!?プロデューサーに迫る! 普通のおじさんが挑む業界構造改革?あの人気バラエティ番組を手がける敏腕!?プロデューサーに迫る!
STORY.8

普通のおじさんが挑む業界構造改革?
あの人気バラエティ番組を手がける
敏腕!?プロデューサーに迫る!

インタビュアー:小谷菜美(クリーク·アンド·リバー社 2014年入社)

入社1年目より編集ディレクターのアシスタントとして修行を開始。
現在は企画・ライティング・取材撮影ディレクションなどなど、Webコンテンツの制作まわりを幅広く行っています!

肩から掛けたカ―ディガンに、頭には色メガネ…。みなさんは、TVプロデューサーと聞いてどんな人を想像しますか?

今回お話を伺ったのは『有吉弘行のダレトク!?』をはじめ、多くのTV番組の制作に携わる、クリーク·アンド·リバー社のプロデューサー、宇和川 隆(うわがわ たかし)さん。

彼はTV番組の制作会社で、『料理の鉄人』『とんねるずのハンマープライス』『クイズ$ミリオネア』など人気番組を支えるADとして着実に経験を重ねてきました。そんな彼が、目の当りにしてきたのは“現場が抱える課題”の数々。

現在、50人の制作部隊を束ねながら、TV業界の「理想」と「現実」の境界線を越えるべく、日々奮闘する宇和川さんの“クリエイティブに賭ける想い”に迫りました。

「番組を創るってやっぱり面白い!」
だけど、その想いだけでは誰も幸せになれない

宇和川

良いTV番組を創ることが1番です。ですがこれは大前提の話。そのためにはしっかりと利益を生み出す“ビジネス”として番組制作を成立させる必要がある、と考えています。

宇和川

利益を生み出すだけなら、請負った番組制作をまた別の制作会社に委託しリスクを分配する、いわゆる“孫受け”の方法をとる事も出来ます。ですが、どうしても末端に行けば行くほど搾取されてしまうビジネス構造なので、誰も幸せになりません。

こうした20~30年変わっていない古い構造を考え直す必要があると思っています。実際、社長からも“新しい業界構造を作って欲しい”とよく言われていますね。

制作会社で経験を積んだ後、独立。新たな制作会社に参加するも、その会社は数年で幕を降ろすことに。

この業界で生き残る厳しさと、この構造の抱える問題を痛感したという宇和川さん。そんなとき、とある現場でエージェントと出会ったことが、クリーク·アンド·リバー社への入社のキッカケとなったとか。

宇和川

『自社で番組を創りたいから、来てくれ。プロデューサーが欲しい。』とオファーを受けたのは今から3年前のことです。ここから、クリーク·アンド·リバー社での挑戦が始まりました。

すごいと思ったのは、入社の際に“期限”を言われなかったこと。頼まれたのは『受託でTV番組を創ってくれ』ということだけでした。

良い意味で、自分は“ちょうど良い存在”だったと語る宇和川さん。「頼まれやすく、使いやすい」というある意味“ふつう”を醸し出す存在感こそ、面白いクリエイティブを生み出す助けになっているそう。

宇和川

よく、TV局の方から「こんなの出来る?」と軽く相談されます。そんな時こそ絶好のチャンス。間違いなく二つ返事で「もちろんです!」と答えます。

そこから、箭内道彦さんや、大宮エリーさん、猪子寿之さんなどを呼んで自らのクリエイティブについて語ってもらったフジテレビの深夜番組『第8地区』や、演出家の三浦大輔さん、PARTYの清水幹太さんなどに最終審査員を務めてもらい若い世代のデジタル向けの映像クリエイターを発掘する『THE LAST AWARD』など、ニッチだけど“好きな人は好き”な番組を創っていきました。

こういう出会いからまた違うクリエイティブが生まれたり、接点が増えたりするんです。

番組創りは、仕事と遊びの境界線がわかりづらいものだと語る一方で“良いTV番組”を作るために必要なのは、「ビジネスとして成立させること」と語ります。

宇和川

面白いことにチャレンジすることも可能だけど、これだけをやっているわけにはいかない。面白い番組を創るということは、ビジネスとして安定的に利益を生み出せるからこそ出来ることなんです。

だからこそ、“新しい構造”を早く確立して、制作に関わるみんなが幸せになれる方法を見つけなくてはなりません。

しっかりと利益を生み出すビジネスモデルがあるからこそ、“面白いクリエイティブ”が創れるんです。

デパートで聞こえた「ファイナルアンサー!」
唯一の正解は“逃げずに続けること”

まだまだ古い業界体質が続くTVの制作現場で生きることは、決して簡単ではないはず。だからこそ、宇和川さんは「こんな僕でもできるんです。だからあなたたちでも出来ますよ。そのかわり逃げないで続けてくださいね。」と制作部隊のメンバーたちに話しているそう。

宇和川

自分が関わっていた『クイズ$ミリオネア』という番組の“ファイナルアンサー”というワードが大きなムーブメントになったんです。その当時は、街中どこに行っても“ファイナルアンサー”で溢れていましたね。

これがキッカケで、自分の関わったものが世の中に浸透する、“流行る(はやる)”という特殊な感覚を覚えました。この経験が、今もこの仕事を続けている原動力なのかもしれません。

銀座のデパートで高い買い物をしているお客さんに、店員さんが「ファイナルアンサーですか?」と聞いている場面にも出くわしました。今でもその光景は鮮明に覚えていますよ(笑)

宇和川

TV業界は大変な事が多い世界ですが、それと同時に、逃げずにずっと続けていれば、自分の意図しないところで話題になったりもする不思議な世界でもあるんです。

マスの力というか、TVは特に自分が少しでも関わったというだけでもその影響力を強く感じます。この影響力の大きさを想像できるかどうかで、仕事の視野がグッと広がるんです。

これからTV業界を目指す人も、そうでない人にも、このTV的な視野の広さは必要かもしれませんね。

「番組作りがゴールじゃない!」
今だからこそ出来るクリエイティブがここにある

現在は、TV以外にも多くのメディアが存在する時代。そんな中、「クリエイティブをやるなら今!」と宇和川さんは語ります。

宇和川

今は、番組創りだけにこだわる必要がないんです。TVという大きなプラットフォームを利用して好きなことをやっていける人間が強い。

例えば音楽が好きという人は、TVの力を利用して人を集め、レコード会社やイベント会社との繋がりを作って1つのライブイベントを作り上げることだって出来る。それを海外に展開して…というように、好きな事を糸口にTVの力を利用してなんでも出来る時代なんです。

TVを1つのコンテンツビジネスとして捉えられれば、視野はどんどん広がっていくと思います。

宇和川

この考えで言うと、“TV番組をコンテンツとして売る”ということが、もしかしたら“古い業界構造を変える”1つの光になるかもしれません。自社で創った面白い番組を、TV局に売ってもよし、動画配信サービスに売ってもよし、という風にこちら側が“権利”を持つことが重要なんだと思います。

社内の壁にはいたる所に番組のポスターが貼られています。
社内の壁にはいたる所に番組のポスターが貼られています。

今までの業界構造を変える糸口として目指す先にあるのは、 “創る側に力がある構造”。この構造を実現するには、「クリエイティブの力が求められる」のだとか。

宇和川

「クリエイティブを見つけていく」ことが求められている時代。番組を創るのは“人”だから、“どう人を動かすか”も大切な番組のベースづくりになりますよね。どうしたら良い番組になるのかという大事な基礎をつくる仕事は、重要なクリエイティブだと思っています。

そういう意味では、僕も半分エージェントのような役割でもありますね。逆に言うと優れたエージェントはプロデューサーにもなれる。

エージェントとも上手く連携をとり、自社にあるリソースを最大限に活用してこれからどんどん面白い番組を創っていきたいですね。

「ワンストップで“いい時間の、いい番組”を創ることが最大の目標」と話してくれた宇和川さん。それは、タレントをアサインするエージェントから、コンテンツとしての番組の版権管理、制作スタッフの用意やお金の手配、果ては配信メディアの設計までをウチの会社でできたら…という意味なのかもしれません。

明らかに「普通」ではないけど、「大丈夫。できるできるー!」と終始軽快なトーンで話していました。

宇和川さんのように、マスメディアを通して発想とクリエイティブの可能性を広げ、ビジネスを作っていきたいと思ったら、ぜひクリーク·アンド·リバー社の説明会へお越しください。

TVにとどまらない、様々なメディアというフィールドが、あなたのクリエイティブとビジネスの舞台そのものになる…かもしれません。

編集:中村健太

インタビュアー&ライター:小谷菜美

カメラマン:河合駿太

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